カテゴリ:書き留めておきたいこと( 3 )

春になっております。

あまりにもブログを放置しすぎてしまいましたが、
元気に今年も春を迎えられました。

去年よりはよかったかと思うけれど
冬の厳しさを年々感じるようになりました。

そんな中とても嬉しかったのは
な、なんと
ランディさんが新刊の本を送って下さったことです。



坐禅ガール

田口ランディ / 祥伝社



一ファンであり本当にやっぱり大好きな作家さんである
ランディさんとご縁があって繋がりができたのですが
ランディさんの本は必ず読んでいる私ですが
実は送って下さる前に弘前中三のジュンク堂で購入して読んでおりました。

そしてやっぱり
心の奥底に言葉にできずにいる良いのか悪いのかわからないけれども
不安や恐怖や秘していることが
本当のものであり
それらが存在している心の世界の真実と感じているものを
表現しておられることに救われて
そして
何か安堵するんでした。

本当に良かった、この本が傍にきてくれて、
と、本当にいつも思うのです。

わかりあったりわかることというのはとても難しいのだけれど
ランディさんの書くものに感動し、生身の自分を
ひそかに大事に思えるのです。

帯に
「とても疲れているあなたに」
と書いてあったよ。
きっと気持ちが落ち着く、と。
煩悩の中にやっぱりいるのだなあ、自分も。
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by koyomitosima | 2014-04-16 06:23 | 書き留めておきたいこと | Comments(0)

本当に濃かった福島の旅

ふくしまへの旅のことを書こうと思いつつ
遅くなってしまいました。。。

八月二十三日と二十四日にかけて
福島県猪苗代駅から一時間くらいの磐梯熱海
とても素敵なリゾートホテルのホテルグランデコというところで
ふくしまのママさん達との会に参加させていただきました。
この会で一時間ほど
私はライブさせていただきました。
この頃、それほど多くはない歌う機会ではありますが
歌っている時間はなんとも不思議な
何かに触れるように感じられ、
歌うことを楽しめるのです。
ランディさんが
「『ふくしま』という曲以後のこよみさんは違うように思っているのですが。。。」
と合間に話をしてくださって
また
ランディさんのお父様が亡くなった時に
私に語りかけてきたようで作った
「花」という曲の話などもさせていただいたりしました。

ふくしまのママさん達やふくしまキッズスタッフの皆さんや
東日本復興支援財団の方なども参加されていたのですが
私は歌うことでこの会に参加させていただくという貴重な
機会をいただく中で
人との出会いの大切さをあらためて思い
そして
それはやっぱりついおそろかにしてしまう自分自身との対話をすることの
必要性に思いいたらせてもらうことだったなあと
思うのです。
この旅はあまりにも濃くて面白かったし
様々な素敵な人たちとの出会いに満ちていて
刺激的でした。




かいつまんで少し。。。
ランディさんと一緒にいらした
臨床心理士のきょうこさんと三人でとても素敵なお部屋に泊まらせていただきました。
温水プールもあるホテルで
泳ごう!、というランディさん。
おもいがけず云十年ぶりに泳ぐことになる際に
なんと、ランディさんからレンタル水着をおごってもらったのでした。
恐縮している私に
昔からのランディさんの友人のきょうこさんは
「田口ランディに水着おごってもらうのも素敵じゃない?」、
ということで
泳いだり、露天風呂の温泉に入ったり、と
夕食までの一時間以上を久しぶりに水と戯れて過ごしたのでした。
きょうこさんは
本当に本当に素敵な人でした。
またお会いしたいなあ。

そうして夕食のお部屋では
素晴らしいフレンチをシャンパンとワインなどでいただき
 玄侑宗久さんも
いらしてくださっての会となりました。
ママさん達や参加されたお一人お一人の自己紹介を兼ねてのお話も
興味深かったです。
玄侑宗久さんのお話も深く心に残り考えさせられました。
福島のことをあらためて思い、
そして辛抱強くいろいろな方たちと対話していくことの大切さを思いました。
それを
私はいつもランディさんに学ぶのですけれども
それがどういうことなのか、
そして私にできることはやっぱり歌を作り歌うということなのだよな、と
思うのでした。
きょうこさんがディナーの最後にお部屋からギターを持ってきてくれたので
最後に「ふくしま」を歌いました。
みなしーんと聴いてくれました。
玄侑宗久さんも嬉しい一言を言ってくださって
いろいろと心に残る会でした。


福島のお米が本当に美味しかったし
ご飯はどれも素晴らしかったし
出会う人たちがみんな魅力的で
このような旅をさせていただいたことをしみじみと幸せに思っています。

弘前に戻っての日常ももちろん私にはほっとして楽しいですが
心の中というのは
また面白いものです。
あらためてこの刺激的で素晴らしい旅をまた起点として
日々を精進していくしかないのだと感じています。
そして
それは生きているということなんだなと思っています。

ランディさん、本当にありがとうございました。
きょうこさん、ありがとうございました。
ふくしまキッズの吉田さん、スタッフの皆さん
出会ったふくしまのママさん達や
玄侑宗久さん
本当に本当にありがとうございました。
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by koyomitosima | 2013-09-03 07:07 | 書き留めておきたいこと | Comments(0)

心に沈める

四月十三日(土曜日)

 朝目覚め際に
「そうだ、スイッチさんはそれで私に声をかけてくれたんだなあ~」
今日、萩尾望都さんにお会いできるかもしれないのだ、ということが
まるで夢のようでした。


 一年に一度のこの「ゆきのまち幻想文学賞」のことを
私は最初の時から気になっていました。
なぜなら三人の審査員のお一人が萩尾望都さんだったから。

あの萩尾望都さんなのだ!

若い時
自分も漫画の世界にどれだけ影響を受けただろうということがあって
その中でも萩尾望都さんの作品は別格で
なにもかにもにただただ衝撃を受け感動し
幻想的な美しさをもった絵、さっぱりした笑いのセンスがあって
ストーリーの凄さもさることながら
人間というものに触れるということだったのかと思います。
漫画というもので表現されたものの凄さに敬服し
毎回その世界観に没頭したものでした。
「ポーの一族」などにいたっては一こま一こまが今も心に留まっており
セリフのフレーズなどはもう自分の心の中の一部と化しているだろうと
思われます。
若い頃自分は
永遠の時を生きるバンパネラの世界を思い
なぜ自分はバンパネラでないのだろうと
限りある生の中で生きる自分達人間のことを
また人間でないものとしてのバンパネラのことを
切なく思ったものでした。

萩尾作品の中で
自分の好きだったものに「AーA´」という作品ががあります。
宇宙開拓時代の設定のSF作品ですが
遠い星に行く前にもしもの時に備えて自分のコピーを
残していくのですが、
星に行く前までの記憶なども同時に残していて
何かあった時はまたその星に行く前の記憶を持ったコピーが
派遣されるということになっていました。
ある日派遣先の星での恋人であった彼女も事故で命を落とします。
その後残していたコピーが送られてきたのです。
死んだ恋人と同じ顔の人がその星にやってくるというところから物語が始まります。
この作品は
人間というものの関係性は
当たり前と思っている常識的なことではない時代背景や
環境変化の中で
どういうことを得ていくのかとか、
どんな葛藤がありそして感情と出会うのかというような
三十年以上前の作品でありながら
人間の心ということに深く深くかかわる作品だなあとあらためて驚かされます。
萩尾作品は漫画である故の
自由な背景設定の中である故に
人間というものがより浮かび上がってくるという凄みが
あるように思います。

心の葛藤やさまざまなことを思い体験するなかで
自分の世界観も影響を受けていくというのが
萩尾作品のすごいところであろうと思います。
絵の美しさもあり
交響曲の音楽を聴いたがごとき感動も同時にあって
本当に凄いと思います。



若い感受性の豊かな頃に
萩尾作品に出会い読みふけりました。
自分というものは萩尾作品で構成されていたと思うし
その影響もあっての自分であろうと思っています。

結婚してからの忙しい日々の中でも
萩尾さんの作品は秘密の宝箱のようなものだったし
あらためて単行本を買った作品も多々あります。


2011年三月十一日の東日本大震災そして郷里福島での原発事故があって
とりわけ原発のことを
考えないということはできないと思っています。
いろいろなつながりの中で
「ふくしまキッズ」への支援の曲を作らせていただいたのですが
本当に特に二年前の自分は
いったいどんな歌を歌えるのだろうかと
正直途方に暮れていました。

そんな時ツイッターでばななさんのつぶやきから
萩尾望都さんが「なのはな」という作品を描いたと知り
即本屋さんに走り掲載されている「月刊フラワーズ」を買い読んだのでした。
萩尾さんが福島のこと、原発事故のこと、福島で暮らす人たちのことを
描いた、
ということはまずそれだけで私にはなんだかすごいことだと思えました。
描かれていたものにそして私は
どれだけ心うごかされたことだろう。
描く世界が空の中に
ぼっかり浮かんでみえ、
私も時空をたどって福島に降り立ったように感じました。
そして
いっきに曲ができたのです。

そのことをスイッチさんに話していて
スイッチさんはそれを心にとどめてくれていて
今回の授賞式の会に「よかったら一緒に行かないですか?」と
声をかけてくれたのでした。

「koyomiさん、フクシマのCD持って行きましょう。
もし機会があればお渡しできたらいいですよね。」
そうスイッチさんは言ってくれました。

もし萩尾さんに
自分は「なのはな」を読んだことでこの曲ができたのです、
とお伝えすることができたら
それは奇跡だと思いました。

そして
その機会は訪れ、
そのことをお伝えすることができ
萩尾さんはこの上ない柔らかい声で
「聴かせていただきます」とおっしゃったのでした。


きっともうお会いすることはないかもしれませんが
福島のことを思うということで繋がるということが
私はやっぱり感動するのです。
福島のことはこれからの道のりは困難ですけれど
やっぱりまず忘れずに思っているということを私は大事だと感じます。

もちろん
八甲田ホテルでの
「ゆきのまち文学賞」の授賞式は濃く楽しく
とても面白かったのですが
審査員の先生たちの話、受賞者の話、どれも機微に富んでいて
また主催の人たちの細かい心遣いは本当にすごいと思いました。

萩尾さんは審査員の座談会の中で
「大事なのは心に沈める」ということだとおっしゃっていたのが
本当に印象に残ったのですが
「心に沈める」という言葉は
これからも自分を支えていくだろうと思えました。

「心に沈める」

萩尾さんが自分のCDを聴いてくれているでしょうか。
そして福島のことを思うということでまた
そういうことを「心に沈める」ことなのだ、と
私は胸に思いました。


スイッチさんありがとう。
いつも本当にありがとう。

萩尾望都さんは本当に本当に素敵な方でした。
これからも
萩尾作品を読んでいきます。

本当にいろいろありがとうございました。
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by koyomitosima | 2013-04-17 06:37 | 書き留めておきたいこと | Comments(2)

食べることと猫のことをあいも変わらず…


by koyomitosima