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発売されてすぐに手にしてそれから、ずっと私は手元にこの本を置いています。
田口ランディさんの「サンカーラ この世の断片をたぐり寄せて」。
その内的世界のすさまじいまでの葛藤に引き寄せられるていくのだけれど、
真摯で厳しく言語化しようとするランディさんのこの本は、
それゆえになんと優しいのだろうと私は救われるように思うのでした。
なぜそこまでも自分をさらけだすのだろう、
どうしてここまで…と思うのだけれど、本当は誰もが問いかけていくべきものなのだと思う。
それゆえに心打たれる。
痛いけれど、痛いからこそ、そこからもっともっとその底にあるものへたどり着こうともがいていると、
ふとそういう時に訪れる精神の静謐、私にも本当にまれにではあるけれども、
言葉にはできない沈黙(とランディさんは書いている)に至ったことがある。
この本の持つまなざしというようなもの、作家田口ランディが苦しみの中で膝まづいて祈っている姿というものに、私は自分を振り返って申し訳なく思ってしまう。
これはランディさんの極限に近いまでに自分を見つめて言語化しようとする作家の
命の書だと思います。
田口ランディさんにしか書き得ない美しい言葉と構成というのか、思考の後というのか、
私はこういう言う方は適切ではないかもしれないけれども、とても好きだなあと思うのです。

田口ランディさんの言葉というのはいつも自分の心に向かってくる。
「そうだ、それについて人は真剣に考え、言語化すること」、ということを提示してくる。
死んだ者もいつか死にいく自分も同じ地平に立っているものであることを。
夜中に一人目が覚めてしまった時などにも開いて読むと対話してくるのだ。
この問いかけは誰もがもっと真摯にしなければならないものなのだと思う。

三月十一日以降にやはりいろいろなものが変わったし浮上してきた。
自分が感じられずにいることを恥ずかしく思う。
たくさんのことを感じさせてくれる。

表紙の写真もいいなあ。

サンカーラ: この世の断片をたぐり寄せて

田口 ランディ / 新潮社


# by koyomitosima | 2012-11-24 09:59 |
福島のことを思わない日はやっぱりないのですが
放射線の影響については
信頼できる方達のデータ化などで以前よりは私自身もずいぶんと心も落ち着きました。
意識していれば
放射線の影響の可視化というものが
かなり示されて
安全安心に暮らしていくことへの繋がっていっているように思います。


でもまた一方で
依然として福島で暮らしている
とりわけ子供達とそして子供達を持つご家庭の親御さん達にとっては
気になるものであるし本当のところはどうなのだろうなあと心配であることに
変わりはないのです。
そのようにゆれる状況の中での日々はまだまだ続いているのが現実です。

「ふくしまキッズ」の活動は
こういう活動があるとないとでは本当に違うのではないでしょうか。
募集と同時に募集定員以上の申し込みがあることに
そのことの持つ意味を思うんです。

関係者の活動を維持していく努力には
本当に頭が下がります。
しかしながら継続していくためには様々な方達の支援がないと難しいようです。
海外からの支援もあり
このたびその一つである
グローバルギビング(GG)が十一月末までのキャンペーンをおこなっているようです。

ふくしまキッズ
のHPにリンク先や参加のし方も載っていますので
ぜひ参考になさってください。

またふくしまキッズへの直接の支援金の受付けなどもHPにリンクされております。

昨年のこの活動に
応援の曲を作らせていただいたのですが
大切に使ってくださっていて
今年の夏の活動報告の映像にも曲が流れています。
冒頭のギターのインストも今年の春に録音したものです。


少しでも何かの力になれているだとしたら本当に嬉しい。
福島から遠く離れている自分ですが
曲をこうして使ってくださっていることでまだ繋がっているように感じることができます。

どうかよろしくお願いいたします。
# by koyomitosima | 2012-11-17 12:09 | ふくしまキッズ
ホタテは冷凍ものでもけっこう美味しい。
この頃気にいってよくやるソースはたまねぎときのこ(しいたけやえりんぎ、しめじなど)
の微塵切りに生クリームを加えて作るもの
案外手軽にできます。
地物のオレンジカリフラワーが出回っていますので最近よく使います。
最近美味しいと思った食卓_c0254543_1572857.jpg


中三地下の魚屋さんの「粗汁コーナー」はほんとーに
すばらしい粗部分が安価で手に入る。
この日はタイのカマ部分二切れで三百円でした。
シンプルに煮魚に。きりっと煮ることがポイントです。
バジルのソーセージをシンプルにボイルして粒マスタードを添えます。
食用菊の地物の黄色いのともってのほかの紫の菊の酢の物
最近美味しいと思った食卓_c0254543_157289.jpg


しまホッケはやっぱり定番で大好きです。
タコのお刺身をこのように薄くスライスして冷凍で買えるのも
中三の地下のお魚やさん。
最近美味しいと思った食卓_c0254543_1572872.jpg



はじめから料理を決めて食材を買うこともあるけれど
買い物で出会う食材で献立を組み立てることのほうがずっと多い。
旬のものはやはりおいしいし
素材をみて考えることを大切にしています。
# by koyomitosima | 2012-11-17 01:57 | 料理

またボルシチを

中三の地下野菜売り場でまた
長野産の大きなとても良いビーツが並んでいました。
¥198くらいで買えます。
だんだんビーツの適量や切り方などわかってきて
調度良い感じにボルシチができるようになってきたかなあと思う。
ビーツも多いから良いというものではないようです。
一個で五人前を三、四回分ができそう。

牛肉 ビーツ(太めの千切りって感じに) たまねぎ トマト マッシュルーム
じゃがいも キャベツを
適宜に切って炒めて水を加え、塩コショー固形コンソメをいれてことこと。
仕上げにレモン汁を。
またボルシチを_c0254543_1332337.jpg

チーズは18ヶ月熟成のミモレット からすみのようなコクのある味で美味しかった。
またボルシチを_c0254543_1332365.jpg

サラダは前日から薄切りタイに下味をつけておいたもの
アボカド トマト 地物サニーレタス レッドオニオンのスライス
先日の仙台出張のおみやげの牛タンペッパーも。
食欲の秋でいつも完食してしまいます…。
またボルシチを_c0254543_1332381.jpg

# by koyomitosima | 2012-11-17 01:33 | 料理

カメと猫

あれ、猫はどこに?
と思うとこんなところにいました。
カメと猫_c0254543_629675.jpg

隣はドイツからきたカメです。
まゆみぃさんの何年か前のお土産です。
家にいらした方のふと目に止まると
「あ、あれは何ですか?」と訊かれます。笑
カメと猫_c0254543_629614.jpg

カメと猫は雰囲気がとても良いです。
カメと猫_c0254543_629666.jpg

あ、そういえば、最近は雨ばかり曇り空ばかりの日々でしたが
久しぶりに十四日の水曜日、晴れて日差しが差し込んだので
歩いて買い物に。
そうしたら、途中の道路沿いにこのカメも日向ぼっこをしていました。
もうすぐ本格的な冬になる前にせめて陽をあびておこうな、お互いに、カメよ。
カメと猫_c0254543_629610.jpg

# by koyomitosima | 2012-11-15 06:29 | 今日のしま

食べることと猫のことをあいも変わらず…


by koyomitosima